2012年12月20日木曜日

ばーんアレコレ



年が明けたら、レンタカー借りて東北に行く予定。
今日は、北海道出身のスタッフが二名いたので聞いてみた。

「雪道ってスタッドレスタイヤだけで十分なの?」

すると2人は

「普通の雪なら大丈夫だと思いますけど
アイスバーン・オン・ユキはやばいです。」
「ていうか、ブラック・アイスバーン・オン・ユキ、が激ヤバです」

ブラック・アイス・・・バーン・・???
ファーギーがいるヤツ???

詳しく聞いてると、ブラックアイスバーンとは下の土が透けてて
一見凍ってるのがわからなく、悪意を持って削ったように
ツルツルでなめらかな滑り具合なバーンなことらしい。

その後も若い雪国出身の2人は
無知なおばさんに熱くバーンについて語ってくれた。
その話を聞いてる時間がとてもほっこりとして楽しく
永遠にこの時間が続いてくれたらいいのに・・・と思いました。
(〆切こないし)

借りる予定のレンタカー屋に問い合わせると
「こっちはあまり雪降らないですし、沿岸部は積もらないので大丈夫」
とのこと。
高速が恐いと言ったら高速の方が逆に大丈夫だと聞いて、
それも知らないことだった。
わたしにはまだまだ知らないことばかり。
知らない事も楽しいもんだな、と思った木曜日。
そうだ、来週の木曜日はもうこの家にはいない。


明日、マヤ歴によると滅びるらしいですが
明日誕生日を祝う予定のつんさまに問い合わせたら
「世論では滅びんらしいで」
と冷静な言葉が返ってきた。
かっこいい。
でも、世論をリサーチしてるところを考えると彼女もちょっと気になってたんだな。

やっぱかっこわるいな。




2012年12月15日土曜日

聖夜にはシャンソン(夙川による)聞きたい



深夜に友人から電話。
最近できた彼女とのクリスマスを
どうプロデュースしたらいいか一緒に愛デア出してくれって。
結局今からじゃ中々理想通りに演出できなそうだったけど
彼女を喜ばせたいって気持ちにほっこりした。

うまくいくといいね。
応援してるぞ。










先日、担当Iさんが単行本の打ち上げってことで
ナルティスの橋本さんとわたしに美味しい食べ物を御馳走してくれた@ルカンケ。
ブーダンノワールは名前が恐かったけど(だって食べ物にノワールって)
新しい扉を開かせてくれた食べ物でした。

年末、沢山の美味しい食べ物達がわたしを待ってる。
みなさんもきっとそうでしょう?
要カロリミットでご自愛下さいましね♡

2012年12月5日水曜日

お久しぶりです



才能に触れたいときは
村上かつらさんの短編集をそっとひらく。

今までたくさんの原稿に触れてきたけど
あたまがまっしろになるようなあんな思い
後にも先にも村上さんの原稿に触れたときだけ。



2012年11月29日木曜日

歩けばあったかいから



今宵は半影月食とやらが観れるとのことで
仕事終わりに散歩へ。
でも、わたしにはそれがなんなのか、よくわかりませんでした。








気がつけばもう師走。
やっと、わたしは引っ越します。
何の執着も、思い出したくなる思い出もない街だけど
隣町へ向う道だけは好きだったなぁ。
なんて思いながら、てくてく下高井戸へ。



蔦がびっしりの大きな門のある家。
一度だけ門が開いてた時があったけど
家まで相当距離があるっぽくて、生い茂った木しか見えなかった。



よく走った神田川。



もう安くて美味い サーモンとネギトロが
容易く食べれなくなるのか。



















ネームの直しが出たので『ぽえむ』で一仕事。
深夜までやっている珈琲の美味しい店があると、とてもありがたい。
そう、とてもありがたかった。


今日、アシスタントのKさんから
『ニセセレブ』というあだ名をいただいた。
ジワジワむかつくけど、言い得て妙!
ちょっと気に入っているのでした。


2012年11月7日水曜日

Thank you for your e-mail



今日、クロノスの打ち合わせ中、哀しいおしらせを聞いた。
二年前、ペニンシュラで催されたヴァンクリのイベントで
取材させていただいた、ドミニク・ヴァロンさんが先月亡くなったと。

取材後、ヴァロンさんとは何度かメールのやりとりをした。
世界を代表するハイジュエラーで作品を発表し続けている彼女が
わたしなんかに丁寧なメールをくれること自体驚くべきことだけど
今日、家に帰ってそのメールを探して読み返したら
facebookの自分のプロフィール画像を
わたしが描いた彼女の絵にしたと書いてあった。
そのメールを読んだ当時は、まだfacebookをやっていなかったので
ありがたいなぁ、と思ったぐらいだったけど
今なら調べられる、と、彼女のfacebookを調べたら
彼女の画像は本当にわたしが描いた彼女になっていたし
昔の記事を探したら、わたしの漫画のことが沢山載っていた。
ウォールには彼女の死を悼むメッセージもあり
本当なんだ、と、じわり。
もっと早くこうしてればな、と
『友達になる』ボタンを押してページを閉じた。


ストイックに制作活動を続けながら
休日は子供達と遊んだり、ドゥカティに乗って過ごしている、と
にこやかに話してくれた彼女。
今、ヴァロンさんの夢がいっぱい詰まったヴァンクリの時計の写真を眺めながら
作品を作る同じ女性として若くして亡くなるということは
どんなに無念だっただろうと胸が痛む。


r.i.p.


2012年10月30日火曜日

黄土色のカローラから







誰かのため

自分のため

人それぞれ追い求める理想はあるけれど

わたしはいっこでも多く笑顔が生まれる選択をしていたい。











山梨。

健やかに日々を過ごして欲しいと願っていた友人が

健やかそうで嬉しかった。






















これからは愛のないディスりはYA!ME!MA!SU!

テンション高めで。



2012年10月21日日曜日

あのおやじ



Yさんが失踪した。


最近、Yさんを知る友人と会う度、その話になる。
家族を残して突然西へ行ってしまったYさん。
最後に会ったのは4月だった。
「古事記っておもしれぇんだよ!」
と、ずっと飲み屋で古事記とサムシンググレートの話をして
小雨が降る中ジャケットを傘にして夜道に消えてった。

Yさんはわたしの漫画が大嫌いで
行きつけの飲み屋でバッタリ会ってしまうことがあると
「お前の漫画はクソつまんねぇんだよぉ〜〜!!!」
と抱きしめてくる。
でも、もうそんなやりとりをすることもないのかも。





人生の折り返し地点をとうに超えたおやじが
一人で新しい土地に行く決意をするなんて
人生ってほんとに果てしない。







2012年10月18日木曜日

ルーチンワーク











片付けては「さて」と、腰を上げる。

片付けては、さて

さて

さて

さて

さて

さて

・・・



生きることは「さて」のループ。
それは「ふぅ」と息をつくのでも、リセットされるのともちょっと違う。


火の玉とか
天井の煌めきとか
沈んでいく携帯とか
それはそれは夢だらけだったけど

後手後手にしてたものに、やっととりかかれたような気がした週末でした。



2012年10月12日金曜日

鷺と後方のライト



ここ二ヶ月の忙しさからか
一段落ついたと思ったら糸が切れた。
完全に脳がアウトプット拒否。


しかたないので、oorutaichiで無理矢理アゲて久々のナイトジョグ。
高級住宅地を横切る神田川は、走るのに快適で
昨年は春から冬にかけて、毎日のように走った。
走れるのもあと何回なんだろう。
新しい土地でもいいジョギングコースが見つかるといいな。





幹は横に伸びるのに、枝は上に伸びるのなんでかな。

2012年10月10日水曜日

俯瞰のこうふく




真夜中にご飯を黙々と作っているとき
〆切前で荒んでいるとき
わたしの日常にいつも寄り添っていてくれるラジオ番組がある。
大好きだっていつも言ってたら
仕事をがんばったご褒美に、スタジオを見学させてもらえた。
ア(↑)コガレのラジオのDJは神様だけど、友達みたいな存在。
いつもかけているサングラスの下の目はとっても優しかった。

やりたいことをやり続けて
少しずつ人に認めてもらえるようになると
会いたい人に会えることがある。
そんな時はすごく嬉しくて、またがんばろうと思うけど
昨夜お会いした、ライターの吉田さんが
「会いたい人には大体会っちゃったな・・・」
と寂しそうにしてたのを見たら
会えないしあわせも有るのかな、とも思いました。





岸谷五朗の東京RADIO CLUB、電気グルーヴのオールナイトニッポン
市川哲史のMIDNIGHT ROCK CITY、TBS、ニッポン放送、J-WAVE、NACK5。
振り返ると、小学生の頃からずっと傍にラジオがあった。

わたしはラジオが大好きです。





2012年10月3日水曜日

本好きのマジョリティー



なるきくんがくれた本。
わたしの単行本発売記念にだって、うれしいな。
本をプレゼントしてくれる人はセンスがいいと思うし、信用できる。
これだけセンスが問われることに挑むんだから
センスがいい人に決まってる、と思ってしまう。








先日も、読書好きのみんなと
のらぼうで四角豆を食べていたら




もっぴーが本をくれた。

わたしの何倍も本を読んでるもっぴーだから
ジャケ買いだとしてもいい感じに違いない。
ほら、翻訳が彼だ、本好きが大好きな村上春樹だ。
わたしのコンプレックス、村上春樹だ!


「わたし、春樹の本7冊読んだんだけど、
走ることのエッセイ以外、正直良さがわかんなかったんだよね〜」


そう言うと、


「あ、わたしも、翻訳以外の春樹は全然わかんないよー」


と、もっぴー。


え、マジで?
読書好きの人は大体村上春樹が好きだと思ってたよ・・・!


小説がおもしろいという人もいれば
エッセイがおもしろいとか、翻訳がおもしろいという人もいて
同じ作家でも人によって印象が全然違うからおもしろい。

わたしは、村上春樹の本を7冊読んでも良さがわからないけれど
「わかんねーなー」
って言いいながら、ずっと村上春樹の本を読み続けていくのも
ちょっといいかな、と思うので
そうしようかと思います。









「クリエイターはなんでみんな『見えない大きなろくろ』を回してるんやろ」

近年のクリエイターのインタビュー記事における写真の風潮に一石を投じる、この夫婦。
この夫婦も大の読書好き。
水を飲むように、いつも本を読んでいる印象。
ブローティガンはこの夫婦から教わった。





そんな夫婦が
「高橋源一郎ぐらいの才能がやっと現れた・・・!」
と、太鼓判を押す青木淳悟の本を購入した。
原稿が終わったら、ゆっくり読もう。
楽しみだな。




本、もっともっと読みたいな。
モエレ沼公園の、あのでっかい三角の上でのんびり読みたい。
(寒い)

2012年10月1日月曜日

アメッシュおつかれ



台風、中途半端だったな、と思いながら
アシスタントさん達が帰った後の机を眺める。

みんなアルチザン。
すごい、っていつも思う。
散々文句を言いながらも
この人達がいないとわたしは何もできない。

心の中で私も
この創太郎のポーズです。
ふがふが!




進んでは頓挫、の進行。
でも、これ越えたら
とても会いたい人に会えるのでがんばります。




2012年9月26日水曜日

元気があってよろしい




ネームのめどがたったので朝から作業してたロイホを後にすると
後ろから、大声で母国語っぽい言語の歌を歌いながら
スリランカ人ぽい女性が自転車で近づいて来た。
オリエンタルな感じで素敵だなぁ〜と聞いてたら
リンドバーグの曲でした。

これもプラシーボ?







年内中に引っ越そうと思っているので
わたしが住みたい街に住んでる大ちゃんに
引っ越しの相談をしてみたら
なんだかめちゃめちゃ楽しみで仕方なくなってきた。

新宿が徒歩圏内のあの街。
渋谷だってチャリ圏内のあの街。
フグレンにチャリで行ける!
大好きな友が沢山いるあの界隈!

まぁ身の丈に合った掘り出し物件探さなきゃいけないところで
自分との戦いですが。

フグレン毎日でも行きたい・・・。





よし、わくわくしながらラストスパートがんばるぞ。



2012年9月24日月曜日

リセエンヌにはまけないよ!




テーマ:『少女の内実』











それはちなっちゃんのレースの襟に




ふみちゃんのウェービーヘアーに



シゲの三つ編みに



ゆめちゃんの寝間着に











考えてみれば、少女たちだけがひっそりと閉じこもった密室的世界は、

「ひらひら」を生起させる地場として、ふさわしかったかも知れない。

何故なら「ひらひら」には、リボンやフリルのゆれる動きがその典型であるのだが

絶えず境界を移動させる自在さはあっても、

宙高く飛躍する自由さはないのだから。

ゆり動かされた動きには、間もなく鎮まる時が訪れるのだ。

なにしろ、ふとした身じろぎや、風の戯れで起こる「ひらひら的」な動きは、

幻に似たはかなさを性としており、

肉体のひろがり、自由への憧れは表現してはいても、

それらは、所詮、「束の間の夢」であり、「虚なるもの」にすぎない。

それだからこそ、「ひらひら」は、実利と結びつかぬ少女たちの憧れや、

実態を持たぬ幼い媚態と、見事に照応し合い、交響し合ったのだろう。

そして、目に鮮やか「リボンとフリル」の動きと、

おだやかな「繭の中のまどろみ」が、

矛盾なく重なり合う「少女の時」の不思議さは、こうして出現することになる。



「ひらひら」の系譜 / 本田和子







今月も「VACANTの課外授業」へ。
今回のテーマは「雑誌『オリーブ』をめぐって」。
講師は金沢21世紀美術館のキュレーターである高橋律子さん。
お客さんは服飾系の学校に通ってるであろう若い女子がほとんどで
わたしとは完全に『オリーブ』の捉え方が違っただろうな。
オリーブ言葉に影響された嶽本野ばらさんのエピソードや
安全ちゃんの演説の引用など、中々唸ってしまう授業でした。
しかし、いまって本当になんでもかんでも
「かわいい」の傘下ですよね。

女の子はかわいいが無ければ生きていけない。






ウーマンという違和感。

2012年9月20日木曜日

どうずんだよ



石巻に行ってきました。
坂道を下りながら海が見えた瞬間、言葉が見つからなかった。
こっち側とあっち側、世界が別のようだった。

嗅いだ事のない噎せ返るような濃い潮の匂い。
TVで何度も見てきた瓦礫と荒野しかない沿岸部。
胸が、とかいうレベルじゃなく
いっぱいになった。












石巻の空はとても広く、海は静かで穏やかでした。




そういえば、義援金のお礼状と再度の協力のお願いが届いていた。
宮城だけ桁違いに配分されているけど
まだまだ足りない。
無理せず忘れずにできるだけ援助していきたい。















ラブホのネオンに旅情を感じるのはわたしだけですか?
(これはパチンコだけど)



もう、時系列がめちゃめちゃだけど宿のことも載せたい。


今回の宿は珍しく大きな旅館をとったんだけど
三人部屋にしては異常に広かった。
この写真の部屋の隣に二つベッドが入った部屋がもう一つついてる。
古いけど、いちいちフォトジェニック。




「お前は子供用の浴衣着てろ」
と松子にあてがわれたつんつるてんの浴衣。
ロビーを歩くにはいささか恥ずかしかった。








みっちゃんのスニーカーが卑猥だった夏。

わたしの夏はこの旅をもって完璧に終わった。
これから秋が過ぎたら、しんどい冬がきて、年が変わる。
でも憂鬱でもない。
10月のスケジュールがイレギュラーな逢いたい人達で溢れてるから。













これからは
スカイツリーが見えてくると
ほっとするようになるのかな。