2013年8月28日水曜日

セルフブランディングの類いではなく信条として




わずかな運だけでなんとかやってきた才能のないわたしみたいなもんは
脚力だけが生命線で
逆にそれだけは本当に自信があって


何かありそうな場所を見つけては
あっちこっち駆け巡っていくんだと思うと
愉しい人生だな、と思う


わたしは記者であり職人であり
わたしの作品は報道です





秋の空気が
ユニコの夜風のように忍び寄ってきました


2013年7月4日木曜日

いっそのことディファイン



予約三ヶ月待ちの金竜山に遂に行けた。
三ヶ月前の話だからあの予約はマボロシだったんじゃ・・・?
と心配だったがマボロシじゃなかった。



弧食を愛する者も
一人でこの肉はナンセンスだ。
一緒に唸れるひとと行くのが賢明。


金竜山
日本一アガル肉体験。














スノッブな作家きどって
文壇バー『風花』へ。



隣に座っていたハードボイルド作家のおじいさんに
あんたは家田荘子と同じ暗い目をしているから将来豪邸を建てるぞ、と言われた。





そのおじいさんに、おまえは精神的レズと考察された寝間着少女は
お酒を全く注がない。
カウンターに座っている客は手酌という惨事。




食べ物何かないの?と聞くと
少しずつ簡単なもの出していきますよ、と言われたんだけど
結局2時間何も出てこなかった。
でもそんなことはどうでもいい店。

ふわふわと探り合うのが楽しい夜だった。


2013年6月26日水曜日

表現のイデア


低気圧のせいなのか
先週の金曜日から毎日飲んでいるせいなのか
珍しく体調が悪い。
気分転換にと外に仕事しに出て行ったけど全然だめだ。
ブログしたためつつ家で少しゆっくりしよう。





うちの裏にある近代文学館にあるBUNDAN cafeで出てきた
内田百閒が愛したという英字クッキーとホットミルク。




百閒先生、
自分のイニシャルが見当たらないす。
これはMですか
Bですか。











昨夜はあゆみちゃんとうめさんとようこちゃんと一緒にサンカントサンク。
わたし以外みんな音楽家で、話をぼんやり聞いてるだけで面白かった。
春樹の話になったので
春樹の文章が得意じゃないから
良さがわかるように教えてくれと言ったら
「春樹の文章は海外文学を翻訳したような表現なので
海外文学だと思って読んだらきっとしっくりする」
と、あゆみちゃんが教えてくれて
なるほど〜、と思ったけど
そうゆうもんだい・・・?










時系列は関係ない。
つんさまが旦那のアパートを引き払うため東京にやってきた。



一日中世界の朝ご飯が食べれる店でヨルダンの朝ご飯をいただいた。
食事中、つんさまがアーユルヴェーダの思想を教えてくれた。
人間は土とか火とか風とかいくつかの種類に分けられて
つんさまは風なのだそう。
風の人は乾燥しているから
じゃがいもとか豆とかポソポソした食べ物が苦手らしい。
ヨルダンの朝ご飯は豆だらけだった。
申し訳ないことをしてしまった。




つんさまが床に置いてあったテイクフリーの死海の塩を嬉しそうに袋に詰めだした。
わたしも一袋だけ頂いた。
「これお風呂に入れたら体浮くかな〜!」
とキャッキャして帰った。



浮かなかった。





まいにちあめ。

だめだ・・・ちょっと寝よう。

2013年6月18日火曜日

水色ガール




洗濯物干しながらシャッフルでipod聞いてたら
ふとナンバーガールの水色革命が流れて
胸がぎゅうぎゅう・・・!

大あたりのキセツの予感て なんかそんな気がする 俺ん中革命!!




まぁ一昨日の競馬は大あたりしませんでしたがね。


夏!
一番すきな季節がやってきました。

2013年6月5日水曜日

我が闘争



わたしの数あるコンプレックスの中で
かなり大きいもの・・・

それは足です。

短くて太い。
へんなかたち。
筋張ってる。

高校生の時はルーズソックスで隠し
成人してからはジーパンばかり履いて
タイツ履けば大丈夫かな、とやっとスカートにチャレンジできたのが20代後半。
それでも生足なんて無理。
夏場はまたジーパンに戻ってしまう。
誰もわたしのことなんて見てないのに自意識が邪魔をする。

PJ harveyの有名な写真で
『LICK MY LEGS』と書いてあるTシャツを着てるのがあって
あんなTシャツを堂々と着れる人間と
自分の差を考えて落ち込んだりしたけれど
持って生まれたものだからどうにもならない。
人は人、自分は自分。
嫌なら隠すしかない。




でも
30超えて色んなものが剥がれてきて
嫌なものを避ける方法を考えるより
うまくつき合ってく方法を考える方が楽だと思うようになった。
本当のことを知らんぷりしてるのは結構たいへん。


わたしの足。
好きになれたらかなり大きな一歩だなぁ。
それは足だけの問題じゃない。
全ての練習。

少しずつ練習していこう。






2013年5月17日金曜日

Where'd You Go?



5月の空気が好き

夜の東京の街が好き

富ヶ谷 神谷町 松濤 松見坂 それからそれから・・・





はよアフター11!な毎日。

2013年5月14日火曜日

燦々



昨年の今頃
わたしはとても疲れていたから
岩坂さん夫妻がお食事会をしてくれて
「いやぁ、捨てる神あれば拾う神ありですね」
と言ったら
「これからは拾う神ばかりですよ」
と言われたのを憶えてる。
あれは夜風の気持ちよかった西荻窪で
岩坂さんの言う通り、本当にそんな歳になった。



facebookには沢山のメッセージが寄せられ
照れるけどやっぱり誰かが傍で祝ってくれるのは嬉しいものです。
新しい一年は健やかにいきたい。


33歳になりました。




2013年4月24日水曜日

セーヌ川から観るエッフェル塔は勝どき橋から観る東京タワーみたいだった



仕事でフランスに行ってきた。
一泊三日という強行スケジュールで。













初めてのヨーロッパ。
110ユーロとパスポートを腹に巻いて
スラれてたまるかと上着の下にショルダーバッグをたすきがけ。
しかし、触れられることもなかったので
「男はみんな狼!」と貞操を守る処女のブスみたいだった。








今回の取材はヴァンクリーフ&アーペルが新しく始めた時計学校の取材。
それは、ヴァンドーム広場にある高級オテルで行われた。
二日間のうち一日目は時計の歴史を学ぶ授業で
二日目はムーブメントを分解したり組み立てたりする実技の授業。
教習所と同じで断然実技の方が楽しかった。


帰ってきてしまえば「楽しい取材だった」と満足しているけれど
本当のことを言えばフランスに行くまではとても気が重かった。
話をもらった時も、最初は断った。
「ただでさえスケジュールきついのに、一泊三日でフランス・・・
しかもそれを16Pに落とし込むなんて大変すぎる!」

でも、断った次の日やっぱり行く事にした。
わたしには、ヴァンクリに、ある思い入れがあったから。
それはドミニク・ヴァロンさんのことだ。
彼女に
「いつかフランスでお会いしましょう!アトリエを案内しますから」
そう言われたことが今でも心に残っている。
あの時は、フランスに行く事なんてないだろう、と思っていたけど
巡り合わせとは皮肉なものです。











パリは美味しいものといい匂いしかない街だった。
タクシーから観ただけだけど
エッフェル塔、凱旋門、ルーブル、オルセー美術館、セーヌ川・・・
数えきれない程、美しいもので溢れている。

ヴァンドーム広場のあちこちにある青い扉が素敵だったり
急に雨が降ったり
夜の八時になっても空が明るかったり
同性婚反対のデモで中々レストランに辿り着けなかったり
色んな思い出ができた。

でも、最近どこに行っても感じてしまうのは
地方だろうが、海外だろうが、日常は日常でしかないということ。
指を指せばパンは出てくるし、笑えば笑ってもらえる。
フランスでもそう思ってしまうのは、考えるものがあった。







現地に住むカメラマンの矢嶋さん。
スイーツばかりつまみ食いしてる
親戚のおじさんみたいな人。
わたしはこの人が会ってすぐ大好きになってしまった。
「マキさんはいつか絶対フランスに来ると思ってたよ」
だって。なに。霊感?


通訳の中村さん。
スイス人の旦那さんと2人の娘達とスイスで暮らしている。
中村さんの話す日本語は正確でキレイで
わたしはずっと彼女に寄り添うように聞いてしまった。



そして広田さんと鈴木さん。
わたしがフランスを楽しめたのは、全てこの2人のおかげ。
シャルル・ドゴール空港で手を振って見送ってくれた2人を眺め
人との出会いって不思議だなぁ、と思った。














あぁ・・・わたしを招いてくれた
ヴァンクリーフ&アーペルには大感謝だな。
お金持ちになったらアルハンブラのリングを買うぞ。








2013年4月7日日曜日

ラリー花見祭り









初めて行ったsenkiyaで
雨とか風とか虹とかにびっくりしながら
心地よい音楽に包まれて健やかな日曜日を過ごした。
ショコラとyeyeよかったな。



number0の新曲も聞けた。
相変わらず何言ってるかわからなかったけど
何か新しいnumber0だった。


一昨日30代最後の誕生日だった社長。
会うなり誕生日プレゼントをカツアゲされた。
(用意してってよかった!)


売れねーだろ、と思いつつ持ってった単行本。
物販で一番売れてた。
ヤター



久しぶりの顔に沢山会えて嬉しかったサイタマ。
楽しかった♡

花なんか見当たらなかったけど。

2013年3月28日木曜日

理由の不在



出張先のホテルで『おとなのけんか』を観たんだけど途中で寝落ちして
東京戻ってきてもう一度レンタルして観たら
「なんで寝ちゃったんだよ!」
って思うぐらい面白かった。
クリストフ・ヴァルツ(大好き!)、ケイト・ウィンスレット、
ジョディー・フォスター、ジョン・C・ライリーの
四人しか出てこない
こどものけんかから発展したおとなのけんか(いい邦題)を描いた
ワンルームコメディー。
しかも79分という短さ!さっくり!
ロマン・ポランスキーってこんなのも撮るんだね。
会話のセンスがいい作品は嬉しくてニヤニヤしてしまう。
誤摩化せないもの。







そんなおとなのけんかでケイト・ウィンスレットがゲロぶちまけた画集が
フランシス・ベーコンだったってのは偶然で
(正確にはちょっとかかっただけだけど)
『フランシス・ベーコン展』を観に行ってきた。
こんなに絵を観て興奮したのは
MOMA展でピカソのゲルニカを観た時以来だってぐらいドキドキした・・・!

ベーコンの特徴は、どの作品も金フレームの額に入っていて
絵を覆うようにガラスが嵌め込まれている。
ガラスを嵌めるこだわりは、絵と観客に隔たりを与える為。
トリプティックと呼ばれる三幅対の作品も何点かあって
自殺した恋人の肖像画(顔面に、銃弾の跡のような穴が描かれている)は
やっぱりグッときた。


暴力的で醜悪、だけどオーセンティック。
気味の悪い肉塊に色気を感じるのは何故?
「オスカー・ワイルドもいってたように、人は愛する者を殺すんだ」
だって・・・超かっこいい!しびれる!

無神論者だって教皇を描いたっていい。
とにかくなんか、勇気出た。





で、そのドキドキを持って帰りたくて画集を買ったんだけど




夜中視界に入ると恐いんだよね・・・!

2013年3月26日火曜日

い ろ は に ほ へ と ち り ぬ る を



今日、喫茶店でプロットを練っていると
後ろから食器が割れる大きな音と悲鳴が聴こえた。
振り向くと、男性がテーブルに顔を打ち付けたままのような
うつ伏せの状態で倒れていた。
一緒にいた女性が男性を抱きかかえ名前を呼び、叫ぶ。

「いきなりなんです!話してたのに突然!」

店員さんが救急車を呼び店内には緊張した空気が張りつめる。
311の時に感じた、もしかしたら、という気配。
私はただただ恐かった。





その後、救急車が来て連れて行かれた彼はどうなったのか知らない。
あれは癲癇というものなのか。
もっと別の病気なのか。

もし自分だったら
目の前で大事な人があんなことになったら・・・

恐い。

いろんなものに気を使って生きてたって
所詮抗えないんだ。











桜もぼちぼち葉桜に。
井の頭公園は散り始めて池がピンクに染まる頃が一番美しいと思う。

てか、せっかくだし逆サイもライトアップしとこーよ。

2013年3月19日火曜日

ウエハライフから



母と祖母が、ぴゅんと来てぴゅんと帰ってった。
(滞在時間20分)




「なんのはなかな」
「らんのはなかな」












東大の学食でするはずだった打ち合わせが急遽無くなった。
けど、ひとりで行った。




学食で、学生達にルサンチマンを抱きながらDSで将棋の練習。
「兄は頭が悪いから東大に行った。僕は頭が良いから将棋指しになった。」
というしびれる佐藤康光さんの言葉はまだ知らなかった昼下がり。
ご飯は普通。

東大、そんなにフォトジェニックなものもなかったな。















「あーーーーーーーーっはっはっはっはー!!!」

冗談みたいな笑い声を聞いた旗の台商店街。
まだまだ知らない街が東京にある。