2013年3月28日木曜日

理由の不在



出張先のホテルで『おとなのけんか』を観たんだけど途中で寝落ちして
東京戻ってきてもう一度レンタルして観たら
「なんで寝ちゃったんだよ!」
って思うぐらい面白かった。
クリストフ・ヴァルツ(大好き!)、ケイト・ウィンスレット、
ジョディー・フォスター、ジョン・C・ライリーの
四人しか出てこない
こどものけんかから発展したおとなのけんか(いい邦題)を描いた
ワンルームコメディー。
しかも79分という短さ!さっくり!
ロマン・ポランスキーってこんなのも撮るんだね。
会話のセンスがいい作品は嬉しくてニヤニヤしてしまう。
誤摩化せないもの。







そんなおとなのけんかでケイト・ウィンスレットがゲロぶちまけた画集が
フランシス・ベーコンだったってのは偶然で
(正確にはちょっとかかっただけだけど)
『フランシス・ベーコン展』を観に行ってきた。
こんなに絵を観て興奮したのは
MOMA展でピカソのゲルニカを観た時以来だってぐらいドキドキした・・・!

ベーコンの特徴は、どの作品も金フレームの額に入っていて
絵を覆うようにガラスが嵌め込まれている。
ガラスを嵌めるこだわりは、絵と観客に隔たりを与える為。
トリプティックと呼ばれる三幅対の作品も何点かあって
自殺した恋人の肖像画(顔面に、銃弾の跡のような穴が描かれている)は
やっぱりグッときた。


暴力的で醜悪、だけどオーセンティック。
気味の悪い肉塊に色気を感じるのは何故?
「オスカー・ワイルドもいってたように、人は愛する者を殺すんだ」
だって・・・超かっこいい!しびれる!

無神論者だって教皇を描いたっていい。
とにかくなんか、勇気出た。





で、そのドキドキを持って帰りたくて画集を買ったんだけど




夜中視界に入ると恐いんだよね・・・!