2012年6月14日木曜日

おやすみ









まだかえりたくない

まだまだ
























最近はずっと肌寒くて何を着ていいのか困る。
頭痛が治ってきたと思ったら喉が痛くてやっかい。
先週寝てばかりだったので仕事しなければいけない。
風邪などひいてられない。

そんな中、仕事の合間でセザンヌ展を観に国立新美術館へ。
最終日だったけどわりとゆったり観れた。
ポスターの100%セザンヌというリンゴがかわいい。

セザンヌは庭で絵を描きながら息を引き取るまでの生涯
故郷のプロヴァンスとパリを行ったりきたりして絵を描き続けた。
展示している絵のキャプションは
プロヴァンスで描いたものはオレンジ
パリで描いたものは青で分けられていた。
セザンヌが選んだ土地はその二つで
風景画ではプロヴァンスを象徴するサント・ビクトワール山がよく描かれている。

自分のアイデンティティーである地元が
作品に深く関わっていることが
わたしにはとてもおもしろく思えた。
わたしは生まれ育った街を作品に描こうと思ったことがない。
二番目に好きな街も作品に描こうと思ったことがない。
あまりにも馴染みすぎて空気みたいで実体が掴みにくいから。
(東京という大きなくくりではあるけれど、ここでのニュアンスとは少し外れる)
遠ければ遠い程扱いやすいのでいつもそっちに流れていってしまう。
今まで舞台にしてきた街だって
作品にしようと思ったのは旅が終わって東京に戻ってからだ。
セザンヌもパリとプロヴァンスを行き来していたからこそなのかもしれないけれど。

セザンヌ展を観た後
大好きな友人のことを思い浮かべた。
自分の生まれ育った街の為に仕事をしていくという志のもとに
一度街を離れ
力になってくれるという先生に師事するため
高知に移り住んだ彼女。
四月に一度高知に会いに行った時
中々大変だよとこぼしていたけれど
きっと日々学ぶことの連続で
どんどん大きくなっていくんだろうな。
わたしは彼女が東京に戻って来て
どんな仕事をするのかが楽しみで仕方ない。


わたしも少し離れたところから自分と向き合ってみたいな。
わたしのパリはどこだろう?